2023年06月05日 10:21
名古屋市にて建前≫
カテゴリー │サン工房・スタジオ
<今日の一枚>

<今回の工事内容>
6/3.4の2日間で建前作業の応援に行ってきました。
4月の中頃から本格的に刻み作業をはじめ、インスタにも写真を載せていた物件です。
<工事内容の説明>
設計・施工は岡崎にあるサン工房・スタジオさんです。
私は大工として、手刻みの作業と建前までの一連の作業に参加させていただきました。
サン工房・スタジオさんは高い設計力をベースに落ち着いた空間を、手刻みならではの良さでお客様に提供しています。
断熱や換気にも力を入れ、材木も当然ですが、使用する建材なども吟味しながら、こだわりのある住宅をつくっています。
今回も仕事をさせていただく中で、
・墨付けの省略方法
・工具の使用方法のルール化
・加工手順の見直し
・設計に合わせた継ぎ手の選定
・防水のおさまり
・建前時の指示方法
など、現場レベルの多くの知識を得ることができたと思います。
<最後に>
この日は6/3の朝6時前に浜松を出発し、現場に到着したのは13:30頃。
大雨の被害で山が崩れ、川が氾濫し、事故渋滞など度重なる通行止めをかいくぐり、7時間半の運転の末、作業を開始することができました。
非常に条件の悪い中、屋根まで終えることができたのは社員の方々の熱心な段取りの賜物だと思います。
現場作業も協力させていただく予定なので、また報告したいと思います。

<今回の工事内容>
6/3.4の2日間で建前作業の応援に行ってきました。
4月の中頃から本格的に刻み作業をはじめ、インスタにも写真を載せていた物件です。
<工事内容の説明>
設計・施工は岡崎にあるサン工房・スタジオさんです。
私は大工として、手刻みの作業と建前までの一連の作業に参加させていただきました。
サン工房・スタジオさんは高い設計力をベースに落ち着いた空間を、手刻みならではの良さでお客様に提供しています。
断熱や換気にも力を入れ、材木も当然ですが、使用する建材なども吟味しながら、こだわりのある住宅をつくっています。
今回も仕事をさせていただく中で、
・墨付けの省略方法
・工具の使用方法のルール化
・加工手順の見直し
・設計に合わせた継ぎ手の選定
・防水のおさまり
・建前時の指示方法
など、現場レベルの多くの知識を得ることができたと思います。
<最後に>
この日は6/3の朝6時前に浜松を出発し、現場に到着したのは13:30頃。
大雨の被害で山が崩れ、川が氾濫し、事故渋滞など度重なる通行止めをかいくぐり、7時間半の運転の末、作業を開始することができました。
非常に条件の悪い中、屋根まで終えることができたのは社員の方々の熱心な段取りの賜物だと思います。
現場作業も協力させていただく予定なので、また報告したいと思います。
2023年05月16日 19:02
玄関リフォーム リシェント≫
カテゴリー │リフォーム
玄関サッシのリフォームを行いました
<完成写真>
まずは完成写真をご覧ください。


<今回の工事内容>
①玄関サッシ交換
②洗面所サッシの交換
③ついでに郵便受けも交換
<工事内容の説明>
①②サッシの交換といっても、既存の枠にかぶせる、カバー工法です。
LIXILのリシェントという商品を採用しました。
外壁を解体するなどの副次的な工事が不要で、建物の防水性能を損なう恐れがありません。
さらに(規模にもよりますが)1日で完了します。
(事前に寸法どりや部材の発注などは必要です)
③郵便受けは大きさと色を指定していただき、商品は任せていただき、仕入れたものを取り付けました。
<施工前>
施工前の玄関はこちら

施工前の洗面所サッシと郵便受けはこちら

<施工状況>
既存の建具を取り外し、
既存の枠の上に新しい枠を取り付けていき
防水処理を行い
新しい建具をおさめる
という手順です。

<備考>
・施工できない場合もありますので、現地確認に伺います
・リシェントという商品のデザインを選んでいただくので、カタログをお持ちします
・ガラスや把手の種類なども打合せします
今回は
・複層Low-eガラスで断熱性能・防音性能UP。
・明るさを確保したいということで、欄間のオプションをご希望されました。
・道路沿いで、小石が飛んできてガラスが割れたことがあるので欄間を強化ガラスにしました。
・シンプルな引手にして、引き残しがないタイプにしました。
<金額>
リシェント本体、施工費、輸送費、オプション、消費税、郵便受けやその取り付け費、解体物の処分費などすべて含め
約60万円の工事でした。
<考察>
工事がスピーディーで、漏水のリスクもなく、家の顔である玄関のリフォームが1日で終わる魅力的なリフォームだと思います。
玄関は、毎日必ず開閉し、通る場所。
スムーズな開閉は、生活の何気ないストレスを軽減させることと思います。

<完成写真>
まずは完成写真をご覧ください。


<今回の工事内容>
①玄関サッシ交換
②洗面所サッシの交換
③ついでに郵便受けも交換
<工事内容の説明>
①②サッシの交換といっても、既存の枠にかぶせる、カバー工法です。
LIXILのリシェントという商品を採用しました。
外壁を解体するなどの副次的な工事が不要で、建物の防水性能を損なう恐れがありません。
さらに(規模にもよりますが)1日で完了します。
(事前に寸法どりや部材の発注などは必要です)
③郵便受けは大きさと色を指定していただき、商品は任せていただき、仕入れたものを取り付けました。
<施工前>
施工前の玄関はこちら

施工前の洗面所サッシと郵便受けはこちら

<施工状況>
既存の建具を取り外し、
既存の枠の上に新しい枠を取り付けていき
防水処理を行い
新しい建具をおさめる
という手順です。

<備考>
・施工できない場合もありますので、現地確認に伺います
・リシェントという商品のデザインを選んでいただくので、カタログをお持ちします
・ガラスや把手の種類なども打合せします
今回は
・複層Low-eガラスで断熱性能・防音性能UP。
・明るさを確保したいということで、欄間のオプションをご希望されました。
・道路沿いで、小石が飛んできてガラスが割れたことがあるので欄間を強化ガラスにしました。
・シンプルな引手にして、引き残しがないタイプにしました。
<金額>
リシェント本体、施工費、輸送費、オプション、消費税、郵便受けやその取り付け費、解体物の処分費などすべて含め
約60万円の工事でした。
<考察>
工事がスピーディーで、漏水のリスクもなく、家の顔である玄関のリフォームが1日で終わる魅力的なリフォームだと思います。
玄関は、毎日必ず開閉し、通る場所。
スムーズな開閉は、生活の何気ないストレスを軽減させることと思います。
2018年08月15日 15:29
外部面材≫
カテゴリー
建材には、さまざまなものがありますが、今回は面材について。
一般的には筋交いと言う斜めの材料を壁の中に入れて、
建物の丈夫さを保っています。
それは無垢の木を加工して、現場に合わせた加工をしています。
それ以外に壁の強さを保つ方法として、
「面材」と言う板を壁の外側に打ち付ける方法があります。
これは使い方によっては有効だと思っています。
しかし、これらは自然のものではなく、様々な材料を接着剤で固めたものです。
カタログの数字だけで選定するのは抵抗があるので、実験してみることにしました。
業者の方に協力していただき、この8種類について実験をしてみます。





実験① 水中
水に強いと言っても、接着剤で固めたものが多いので、
どのように変化していくのかをみていきます。

実験② 雨ざらし
住宅に使用するので、①の実験はどんなに最悪を想定してもありえません。
何かの欠陥で住宅が雨漏りをした場合、濡れたり乾いたりを繰り返すので、
こちらはそれを想定しての実験です。
作業場の外壁に打ち付けてあります。
日差しをうけ、雨が降れば濡れると言う状態。

どれも新品の時はかなりの強度があるでしょう。
しかし、地震に強いとしても、雨には弱いのでは、
住宅のさまざまな不具合に対応できません。
透湿防水シートをはれば濡れないと思っている関係者もいるようですが、それは理論上の話。
材料の特性を理解して、使い分けることが大切だと思います。
変化した様子を、後日アップする予定です。
本日も読んでいただきありがとうございます。

根っからの職人46年の父と、ゼネコンでの監督経験のある息子、
共に国家資格「建築大工一級技能士」です。
私たちは、設計(建築士)から現場の管理(施工管理技士)、
そして大工(技能士)をこなしつつ、
現場主義で日々の作業や思いをこのブログで発信しています。
住宅の新築、増築、リフォームはもちろん、
神社や店舗などの施工実績もあります。
木造建築のことでお困りでしたら、ぜひご相談下さい。
メール:ogurikenchiku@outlook.jp
一般的には筋交いと言う斜めの材料を壁の中に入れて、
建物の丈夫さを保っています。
それは無垢の木を加工して、現場に合わせた加工をしています。
それ以外に壁の強さを保つ方法として、
「面材」と言う板を壁の外側に打ち付ける方法があります。
これは使い方によっては有効だと思っています。
しかし、これらは自然のものではなく、様々な材料を接着剤で固めたものです。
カタログの数字だけで選定するのは抵抗があるので、実験してみることにしました。
業者の方に協力していただき、この8種類について実験をしてみます。
実験① 水中
水に強いと言っても、接着剤で固めたものが多いので、
どのように変化していくのかをみていきます。
実験② 雨ざらし
住宅に使用するので、①の実験はどんなに最悪を想定してもありえません。
何かの欠陥で住宅が雨漏りをした場合、濡れたり乾いたりを繰り返すので、
こちらはそれを想定しての実験です。
作業場の外壁に打ち付けてあります。
日差しをうけ、雨が降れば濡れると言う状態。
どれも新品の時はかなりの強度があるでしょう。
しかし、地震に強いとしても、雨には弱いのでは、
住宅のさまざまな不具合に対応できません。
透湿防水シートをはれば濡れないと思っている関係者もいるようですが、それは理論上の話。
材料の特性を理解して、使い分けることが大切だと思います。
変化した様子を、後日アップする予定です。
本日も読んでいただきありがとうございます。

根っからの職人46年の父と、ゼネコンでの監督経験のある息子、
共に国家資格「建築大工一級技能士」です。
私たちは、設計(建築士)から現場の管理(施工管理技士)、
そして大工(技能士)をこなしつつ、
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木造建築のことでお困りでしたら、ぜひご相談下さい。
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2018年08月03日 20:03
台風被害≫
カテゴリー
先日の台風で、屋根材が飛んでしまったと言う連絡。
一度調査に行き、材料を準備して、応急措置をしてきました。
被害状況

「平型化粧スレート」という材料の屋根材です。
セメント、けい砂を原料として、繊維で補強して出来ています。
古いものはアスベストが入っています。
「カラーベスト」と言う商品名が有名です。
この長さの釘でとめてあります。

下地がこれでは、釘がきくわけもないです。

昔から雨が入りやすいから、
屋根材の下の防水シートを少し厚いものを使用していたそうです。
それだけ、皆認識していたと言う事なのでしょうか。
軒天をみると、腐っていたり、水の流れた跡がいたるところに。
ここまでくると、下地は手遅れです。

素材自体も割れていたり、コケが生えてしまっています。

腐っていない垂木を狙って、ベニヤをビスで固定して、

防水シートを貼って、それが飛ばないように胴縁でおさえました。

保険の関係もありますので、
修理の見積もりを出して、
それから本格的に復旧工事をする予定です。
その他の被害としては、
・道路に散乱
・近隣様の車に当たり傷になってしまった
屋根材については、しっかり考えて選択していきたいですね。
それだけでなく、メンテナンスの重要性も改めて感じました。
本日も読んでいただきありがとうございます。

根っからの職人46年の父と、ゼネコンでの監督経験のある息子、
共に国家資格「建築大工一級技能士」です。
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そして大工(技能士)をこなしつつ、
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住宅の新築、増築、リフォームはもちろん、
神社や店舗などの施工実績もあります。
木造建築のことでお困りでしたら、ぜひご相談下さい。
メール:ogurikenchiku@outlook.jp
一度調査に行き、材料を準備して、応急措置をしてきました。
被害状況

「平型化粧スレート」という材料の屋根材です。
セメント、けい砂を原料として、繊維で補強して出来ています。
古いものはアスベストが入っています。
「カラーベスト」と言う商品名が有名です。
この長さの釘でとめてあります。

下地がこれでは、釘がきくわけもないです。

昔から雨が入りやすいから、
屋根材の下の防水シートを少し厚いものを使用していたそうです。
それだけ、皆認識していたと言う事なのでしょうか。
軒天をみると、腐っていたり、水の流れた跡がいたるところに。
ここまでくると、下地は手遅れです。

素材自体も割れていたり、コケが生えてしまっています。

腐っていない垂木を狙って、ベニヤをビスで固定して、

防水シートを貼って、それが飛ばないように胴縁でおさえました。

保険の関係もありますので、
修理の見積もりを出して、
それから本格的に復旧工事をする予定です。
その他の被害としては、
・道路に散乱
・近隣様の車に当たり傷になってしまった
屋根材については、しっかり考えて選択していきたいですね。
それだけでなく、メンテナンスの重要性も改めて感じました。
本日も読んでいただきありがとうございます。

根っからの職人46年の父と、ゼネコンでの監督経験のある息子、
共に国家資格「建築大工一級技能士」です。
私たちは、設計(建築士)から現場の管理(施工管理技士)、
そして大工(技能士)をこなしつつ、
現場主義で日々の作業や思いをこのブログで発信しています。
住宅の新築、増築、リフォームはもちろん、
神社や店舗などの施工実績もあります。
木造建築のことでお困りでしたら、ぜひご相談下さい。
メール:ogurikenchiku@outlook.jp
2017年12月03日 13:45
宅建合格≫
カテゴリー
11/30の夜、簡易書留で届きました。


家を造るためには、土地についての最低限の知識が必要だと思い、受けることを決めました。
去年は落ちてしまったので、今年は資格の専門学校も少し考えましたが25万もするので断念。独学で再チャレンジ。
しかし来年から民法改正が反映されると言う事で、試験が難しくなると言う情報が。
やるなら今年しかない!と本腰をいれる。
なんとか合格できました。
(まだ宅地建物取引士になるための条件を一つクリアしただけなので、実務をするためには、ここから講習や登録をして、宅建士証の交付を受けなければいけません。)
知識としては、試験的な内容が頭に入っただけで、
実務に対応させるためには、今後も勉強が必要ですので、
これを基礎に、さまざまな知識を身に付けていきたいです。
本日も読んでいただきありがとうございます。

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住宅の新築、増築、リフォームはもちろん、
神社や店舗などの施工実績もあります。
木造建築のことでお困りでしたら、ぜひご相談下さい。
メール:ogurikenchiku@outlook.jp


家を造るためには、土地についての最低限の知識が必要だと思い、受けることを決めました。
去年は落ちてしまったので、今年は資格の専門学校も少し考えましたが25万もするので断念。独学で再チャレンジ。
しかし来年から民法改正が反映されると言う事で、試験が難しくなると言う情報が。
やるなら今年しかない!と本腰をいれる。
なんとか合格できました。
(まだ宅地建物取引士になるための条件を一つクリアしただけなので、実務をするためには、ここから講習や登録をして、宅建士証の交付を受けなければいけません。)
知識としては、試験的な内容が頭に入っただけで、
実務に対応させるためには、今後も勉強が必要ですので、
これを基礎に、さまざまな知識を身に付けていきたいです。
本日も読んでいただきありがとうございます。

根っからの職人46年の父と、ゼネコンでの監督経験のある息子、
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私たちは、設計(建築士)から現場の管理(施工管理技士)、
そして大工(技能士)をこなしつつ、
現場主義で日々の作業や思いをこのブログで発信しています。
住宅の新築、増築、リフォームはもちろん、
神社や店舗などの施工実績もあります。
木造建築のことでお困りでしたら、ぜひご相談下さい。
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2017年11月23日 13:19
詐欺とは言い切れない?≫
カテゴリー
実際に、悪徳業者の工事後を見たこともあります。
「瓦がずれているので、雨漏りする可能性がある。
ずれないように固定する工事を行う。」
と、やはり数十万の工事です。
その屋根を見たところ、シーリング(水が入らないようにするボンドのような材料)で、
瓦と瓦をくっつけて、個々に動かないようにしてありました。
確かに動かなくなるし、多少は水が入りにくくなります。
しかし、それで完全に雨を防ぐことは不可能です。
作業的には、1本数百円のシーリングを何本か使っただけです。
梯子で登って1人でできるので足場もいりません。
1日あれば十分終わるでしょう。下手すれば半日です。
数十万円の価値は全くありません。
仕事は完了していますが、これでは詐欺といっても過言ではありません。
一般の方は、「雨漏り」や「白蟻」と聞くと、
緊急性があり、すぐに直さなければいけないと焦ってしまいます。
もちろん、確実な施工を行う業者もいるのは確かですが、
詐欺も同然の被害にあわないために、
まずはその家を施工した工務店や、知り合いに大工、瓦屋さん、板金屋さんが居れば、
一度見てもらう事をお勧めします。
その修復工事が1日遅れたからと言って、
家が壊れるわけではないので、
とにかく落ち着いて、良く考えてください。
このブログではわかりやすく書いていますが、
実際の悪徳業者は言葉巧みに勧誘してくるでしょう。
B様の件は、今週の話です。
何かあったら、まずあそこに連絡しよう と決めておくと、
その場で焦ってしまうこともないです。
みなさんも気を付けてください。
本日も読んでいただきありがとうございます。

根っからの職人46年の父と、ゼネコンでの監督経験のある息子、
共に国家資格「建築大工一級技能士」です。
私たちは、設計(建築士)から現場の管理(施工管理技士)、
そして大工(技能士)をこなしつつ、
現場主義で日々の作業や思いをこのブログで発信しています。
住宅の新築、増築、リフォームはもちろん、
神社や店舗などの施工実績もあります。
木造建築のことでお困りでしたら、ぜひご相談下さい。
メール:ogurikenchiku@outlook.jp
「瓦がずれているので、雨漏りする可能性がある。
ずれないように固定する工事を行う。」
と、やはり数十万の工事です。
その屋根を見たところ、シーリング(水が入らないようにするボンドのような材料)で、
瓦と瓦をくっつけて、個々に動かないようにしてありました。
確かに動かなくなるし、多少は水が入りにくくなります。
しかし、それで完全に雨を防ぐことは不可能です。
作業的には、1本数百円のシーリングを何本か使っただけです。
梯子で登って1人でできるので足場もいりません。
1日あれば十分終わるでしょう。下手すれば半日です。
数十万円の価値は全くありません。
仕事は完了していますが、これでは詐欺といっても過言ではありません。
一般の方は、「雨漏り」や「白蟻」と聞くと、
緊急性があり、すぐに直さなければいけないと焦ってしまいます。
もちろん、確実な施工を行う業者もいるのは確かですが、
詐欺も同然の被害にあわないために、
まずはその家を施工した工務店や、知り合いに大工、瓦屋さん、板金屋さんが居れば、
一度見てもらう事をお勧めします。
その修復工事が1日遅れたからと言って、
家が壊れるわけではないので、
とにかく落ち着いて、良く考えてください。
このブログではわかりやすく書いていますが、
実際の悪徳業者は言葉巧みに勧誘してくるでしょう。
B様の件は、今週の話です。
何かあったら、まずあそこに連絡しよう と決めておくと、
その場で焦ってしまうこともないです。
みなさんも気を付けてください。
本日も読んでいただきありがとうございます。

根っからの職人46年の父と、ゼネコンでの監督経験のある息子、
共に国家資格「建築大工一級技能士」です。
私たちは、設計(建築士)から現場の管理(施工管理技士)、
そして大工(技能士)をこなしつつ、
現場主義で日々の作業や思いをこのブログで発信しています。
住宅の新築、増築、リフォームはもちろん、
神社や店舗などの施工実績もあります。
木造建築のことでお困りでしたら、ぜひご相談下さい。
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2017年11月23日 12:59
詐欺にあわないために ケース②≫
カテゴリー
2つ目の事例を紹介します。
こちらもやはり屋根についてです。
ケース② B様
奥様:「瓦の不具合で、雨漏りしている部分があると、若い営業さんが来た」とのこと。
経緯を聞くと、
日中 若い営業:「瓦が舞っていて、雨漏りしている可能性がある。今なら3000円で直る。」と、直接訪問があったそうです。
その場は一旦引いたそうですが、
19時頃 上司と名乗る男:「担当の部下から聞きいてきた。これは直さないと大変なことになる。」と、二度目の訪問。
B様はなぜ小栗建築に連絡して下さったかと言うと
現在サンルームの取り付け工事や、外構で仕事をいただいているからです。
B様は「大工さんにやってもらっているから」と断ったそうです。
そのまま話を進めていたら、
その業者が3000円で直ると言って屋根に上り、
「もっと重大な不具合を発見した」と数十万円の工事を提案してきていたかもしれません。
こちらもやはり屋根についてです。
ケース② B様
奥様:「瓦の不具合で、雨漏りしている部分があると、若い営業さんが来た」とのこと。
経緯を聞くと、
日中 若い営業:「瓦が舞っていて、雨漏りしている可能性がある。今なら3000円で直る。」と、直接訪問があったそうです。
その場は一旦引いたそうですが、
19時頃 上司と名乗る男:「担当の部下から聞きいてきた。これは直さないと大変なことになる。」と、二度目の訪問。
B様はなぜ小栗建築に連絡して下さったかと言うと
現在サンルームの取り付け工事や、外構で仕事をいただいているからです。
B様は「大工さんにやってもらっているから」と断ったそうです。
そのまま話を進めていたら、
その業者が3000円で直ると言って屋根に上り、
「もっと重大な不具合を発見した」と数十万円の工事を提案してきていたかもしれません。
2017年11月23日 12:46
詐欺にあわないために ケース①≫
カテゴリー
今日は現場作業の紹介から一旦はなれて、
詐欺と言ってもいいような、リフォーム勧誘事例を紹介したいと思います。
ケース①A様
奥様:「夫が屋根のリフォーム80万円を契約したのですが、大丈夫でしょうか」
と言う連絡でした。
経緯を聞くと、
業者:「近くの建築現場の足場の上から
A様の屋根がたまたま見えて、瓦が割れていたので、
これはまずいと思い寄らせていただきました」
と、直接訪問してきたそうです。
業者に対応した旦那様は、雨漏りはまずいと、修理費80万円の契約をしました。
心配になった奥様が、連絡してきたと言うことです。
その場の対応
①まずは契約をキャンセルすることをお勧めしました。
②後日、小栗建築が実際に屋根にのぼり、状況を確認します。
③本当に屋根の不具合があれば、信頼できる瓦屋さんにお願いする。
→どっちにしても屋根は直せる
後日屋根を確認したところ、築年数相応の劣化はありましたが、
直接雨漏りに関係するようなところはありませんでした。
写真を撮り、A様にお見せしたところ、安心した様子でした。
その業者は、瓦の割れた写真を見せたらしいのですが、
A様邸ではなく、おそらく他のお宅の写真のようです。
もっと悪徳になると、
「点検するだけで無料」と言い、
屋根にのぼったところで、
わざと瓦を割る業者もあるそうです。
屋根は下から見えにくい場所ですし、
一般の方には、本当に悪いかどうかは判断しにくいと思います。
詐欺と言ってもいいような、リフォーム勧誘事例を紹介したいと思います。
ケース①A様
奥様:「夫が屋根のリフォーム80万円を契約したのですが、大丈夫でしょうか」
と言う連絡でした。
経緯を聞くと、
業者:「近くの建築現場の足場の上から
A様の屋根がたまたま見えて、瓦が割れていたので、
これはまずいと思い寄らせていただきました」
と、直接訪問してきたそうです。
業者に対応した旦那様は、雨漏りはまずいと、修理費80万円の契約をしました。
心配になった奥様が、連絡してきたと言うことです。
その場の対応
①まずは契約をキャンセルすることをお勧めしました。
②後日、小栗建築が実際に屋根にのぼり、状況を確認します。
③本当に屋根の不具合があれば、信頼できる瓦屋さんにお願いする。
→どっちにしても屋根は直せる
後日屋根を確認したところ、築年数相応の劣化はありましたが、
直接雨漏りに関係するようなところはありませんでした。
写真を撮り、A様にお見せしたところ、安心した様子でした。
その業者は、瓦の割れた写真を見せたらしいのですが、
A様邸ではなく、おそらく他のお宅の写真のようです。
もっと悪徳になると、
「点検するだけで無料」と言い、
屋根にのぼったところで、
わざと瓦を割る業者もあるそうです。
屋根は下から見えにくい場所ですし、
一般の方には、本当に悪いかどうかは判断しにくいと思います。
2017年11月21日 22:31
建前≫
カテゴリー │中区H・U様邸
U様邸
建前を迎えるまでの準備状況を紹介してきました。
今日はいよいよ建前の状況です。
朝礼を行います。
お施主様から一言いただき、
注意点や手順の確認をしてはじまります。
前日に柱をたててあり、
梁をそれぞれ使う場所に配ってあるので、
スタートと同時に組み始めます。

クレーンの運転としては、木造建築の建前以上に、
はやい動作を求められることはあるのでしょうか。
私が前の会社で経験した中ではありません。
木造建築に慣れていないオペレーターは大変だと思います。
ある腕のいいオペレーターにはいつも感心します。
要求通りの動きをしてくれてスピード感も完璧。
あんなに長いワイヤーの先のものを操る仕事に感心します。
とは言っても、やはり安全第一。
大工との呼吸が必要不可欠です。

その手伝いに来てもらう大工さん同士の相性も考えます。
それぞれ得意とする作業があるので、
「あの人なら、これをやってくれるだろう」と人選します。
野球に例えると、ピッチャーばっかりきてもらっても、
キャッチャーやバッターがいないとなると、試合になりません。
それぞれがバランスを判断して、
自然と配置につけることが必要で、
個々の判断能力が大切だと思っています。

2Fの床は細かく下地を入れてあります。
釘の打ち方や、ボルトの入れ方も、
朝礼で説明してあるのでその通りやってくれます。
(途中で指示される時もありますが、それだと困惑してしまいます。
何を聞かれるかを考え、あらかじめ方向性を決めておくことも段取りです。)

手刻みは、実際に組み上げていく状況を想像できないといけません。
組みやすさや、継ぎ手の選定、そのかたさ。1㎜の違いで大きく変わります。
細かいことの積み重ねが良い家造りには必要です。
ビスを打つための下穴ひとつをとっても、
考えなしにやると、作業効率がさがります。
こういったことは、実際に建前を多く経験し、
さまざまな作業をして自分で体験しないとわかりません。

この日は、雨でスタートがかなり遅れましたが、
垂木までできたので良かったです。

終わってみれば、よくある建築現場の様子ですが、
内容は別物だと思っています。
全く同じプランで、手刻みの家とプレカットの家をならべて、
同時に揺らしてみればその差は明らかだと思います。
しかし、そんなことはできないので、伝えることが難しい。
「鉄骨造」はボルトを締めるトルクや順番、
溶接の要領が決まっています。
鉄筋コンクリート造は、密実なコンクリートを打つことを目指す以外ありません。
しかし「木造」は、一本一本性質が違います。
その大工の判断によって変わります。
バチバチにきかせるのが良いと考える人や、
ある程度揺れるようにクリアランスを設けると言う人。
最終的に現場をおさめる者として、
何が良いのかをつきつめ、
お客様に伝えていきたいです。
最後は雨もやみ、餅まきができました。

親族の方も集まり、皆でお祝いです。

ハウスメーカーの場合は、
ここからが大工の仕事です。
しかし、手刻みで建てる家は、
この日を迎えるまでにいろいろな準備をしてくるんです。
なんとなく、違いが分かっていただけたら幸いです。
無事上棟できたので、
ここからは気合を入れ直して、造作のはじまりです。
作業場から現場作業へと移っていきます。
U様引き続き、よろしくお願い致します。
本日も読んでいただきありがとうございます。

根っからの職人46年の父と、ゼネコンでの監督経験のある息子、
共に国家資格「建築大工一級技能士」です。
私たちは、設計(建築士)から現場の管理(施工管理技士)、
そして大工(技能士)をこなしつつ、
現場主義で日々の作業や思いをこのブログで発信しています。
住宅の新築、増築、リフォームはもちろん、
神社や店舗などの施工実績もあります。
木造建築のことでお困りでしたら、ぜひご相談下さい。
メール:ogurikenchiku@outlook.jp
建前を迎えるまでの準備状況を紹介してきました。
今日はいよいよ建前の状況です。
朝礼を行います。
お施主様から一言いただき、
注意点や手順の確認をしてはじまります。
前日に柱をたててあり、
梁をそれぞれ使う場所に配ってあるので、
スタートと同時に組み始めます。
クレーンの運転としては、木造建築の建前以上に、
はやい動作を求められることはあるのでしょうか。
私が前の会社で経験した中ではありません。
木造建築に慣れていないオペレーターは大変だと思います。
ある腕のいいオペレーターにはいつも感心します。
要求通りの動きをしてくれてスピード感も完璧。
あんなに長いワイヤーの先のものを操る仕事に感心します。
とは言っても、やはり安全第一。
大工との呼吸が必要不可欠です。
その手伝いに来てもらう大工さん同士の相性も考えます。
それぞれ得意とする作業があるので、
「あの人なら、これをやってくれるだろう」と人選します。
野球に例えると、ピッチャーばっかりきてもらっても、
キャッチャーやバッターがいないとなると、試合になりません。
それぞれがバランスを判断して、
自然と配置につけることが必要で、
個々の判断能力が大切だと思っています。
2Fの床は細かく下地を入れてあります。
釘の打ち方や、ボルトの入れ方も、
朝礼で説明してあるのでその通りやってくれます。
(途中で指示される時もありますが、それだと困惑してしまいます。
何を聞かれるかを考え、あらかじめ方向性を決めておくことも段取りです。)
手刻みは、実際に組み上げていく状況を想像できないといけません。
組みやすさや、継ぎ手の選定、そのかたさ。1㎜の違いで大きく変わります。
細かいことの積み重ねが良い家造りには必要です。
ビスを打つための下穴ひとつをとっても、
考えなしにやると、作業効率がさがります。
こういったことは、実際に建前を多く経験し、
さまざまな作業をして自分で体験しないとわかりません。
この日は、雨でスタートがかなり遅れましたが、
垂木までできたので良かったです。
終わってみれば、よくある建築現場の様子ですが、
内容は別物だと思っています。
全く同じプランで、手刻みの家とプレカットの家をならべて、
同時に揺らしてみればその差は明らかだと思います。
しかし、そんなことはできないので、伝えることが難しい。
「鉄骨造」はボルトを締めるトルクや順番、
溶接の要領が決まっています。
鉄筋コンクリート造は、密実なコンクリートを打つことを目指す以外ありません。
しかし「木造」は、一本一本性質が違います。
その大工の判断によって変わります。
バチバチにきかせるのが良いと考える人や、
ある程度揺れるようにクリアランスを設けると言う人。
最終的に現場をおさめる者として、
何が良いのかをつきつめ、
お客様に伝えていきたいです。
最後は雨もやみ、餅まきができました。
親族の方も集まり、皆でお祝いです。
ハウスメーカーの場合は、
ここからが大工の仕事です。
しかし、手刻みで建てる家は、
この日を迎えるまでにいろいろな準備をしてくるんです。
なんとなく、違いが分かっていただけたら幸いです。
無事上棟できたので、
ここからは気合を入れ直して、造作のはじまりです。
作業場から現場作業へと移っていきます。
U様引き続き、よろしくお願い致します。
本日も読んでいただきありがとうございます。

根っからの職人46年の父と、ゼネコンでの監督経験のある息子、
共に国家資格「建築大工一級技能士」です。
私たちは、設計(建築士)から現場の管理(施工管理技士)、
そして大工(技能士)をこなしつつ、
現場主義で日々の作業や思いをこのブログで発信しています。
住宅の新築、増築、リフォームはもちろん、
神社や店舗などの施工実績もあります。
木造建築のことでお困りでしたら、ぜひご相談下さい。
メール:ogurikenchiku@outlook.jp
2017年11月17日 21:35
建前前日≫
カテゴリー │中区H・U様邸
U様邸
建前前日の準備状況です。
まず、土台や材料のブルーシートをめくり、
梁をそれぞれの位置に配ります。

次に、柱をたてていきます。
最初はスッと入って、だんだん固くなり、
何度もたたきながらおさめていきます。
ゆるくても、かたすぎてもだめです。
この加減は経験です。

建前当日に柱をたてる会社が多いですが、
小栗建築はホゾが長く、かたいので、時間がかかります。
当日の作業がスムーズに進むよう、ここまで準備します。
足場屋さんも途中から来て、組立完了です。

建前当日は普段より激しい動きもあり、朝早いので、
風呂上がりにストレッチをして、早めに寝ます。
組み上げる順番や道具の準備、
材料の配置など、イメトレをしながら。
本日も読んでいただきありがとうございます。

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建前前日の準備状況です。
まず、土台や材料のブルーシートをめくり、
梁をそれぞれの位置に配ります。
次に、柱をたてていきます。
最初はスッと入って、だんだん固くなり、
何度もたたきながらおさめていきます。
ゆるくても、かたすぎてもだめです。
この加減は経験です。
建前当日に柱をたてる会社が多いですが、
小栗建築はホゾが長く、かたいので、時間がかかります。
当日の作業がスムーズに進むよう、ここまで準備します。
足場屋さんも途中から来て、組立完了です。
建前当日は普段より激しい動きもあり、朝早いので、
風呂上がりにストレッチをして、早めに寝ます。
組み上げる順番や道具の準備、
材料の配置など、イメトレをしながら。
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